昨日の夕方、お世話になっている花屋の店主様へグラノーラをお届けしました。
今は実店舗の準備中で、以前のように決まった場所で定期的にお会いする機会がなくなってしまったけれど、こうして「いつもの」と声をかけていただけるのは、本当にありがたいことです。
夜、店主様から届いた一通のLINE。
お年始に添えた小さなチョコレートを喜んでくださった言葉の中に、こんな一節がありました。
「手に届くことが当たり前じゃない今となっては、食べるタイミングがますますわからなくなりましたが、手元にある安心感。なんとも言えないです」
この言葉を何度も読み返しています。
「手元にある安心感」。
お菓子を作っている私自身が、お客様からその価値を教えていただいたような気持ちです。 お腹を満たすためだけではなくて、冷蔵庫を開けたときにそれがあるだけで、なんだか少しホッとする。 「あとでこれを食べよう」と思うだけで、忙しい時間が少しだけ優しくなる。
そんな「心のお守り」のような存在として、春の木のスイーツを大切に想ってくださっていることが伝わってきて、胸がじわっと熱くなりました。
20年前、この月形の地で花農家を始めたときも、花が誰かの部屋でそんな存在になればいいなと思っていました。 形は変わっても、私が届けたい根っこにあるものは、ずっと変わっていないのかもしれません。
「大切にいただきます」という言葉の向こう側にある、店主様の笑顔を想像しながら。
私も、一つひとつの素材と、手にとってくださる方の人生を、もっともっと大切に紡いでいこう。 冷たい空気の中で、そんなことを静かに思った夜でした。